コンテンツにスキップするフッターにスキップする
Cyber Week | Extra 20% off Sale
Cyber Week | Extra 20% off Sale

スケートボーディングとクリエイティビティの関係性:HAROSHI x VERBAL

アーティストでありAMBUSH®︎ CEO VERBALと、現代アーティストHAROSHIが、少年時代の記憶から考察するスケートボディングの魅力と創造性とは?

共有する

w

何層にも重なった、薄い楓の板から成るスケートボードデッキ。現代アーティスト・HAROSHIは、世界中のスケートボーダーたちから譲り受けたその廃材を、スカルプチャーや平面作品として成形し、新たな命を吹き込んだアートピースを完成させる。その制作過程を知らずとも、彼の色鮮やかでポップな作品たちは多くの人の目を惹くが、それらはすべてHAROSHIのコンセプトやスケートボードへの愛だけでなく、元のデッキのオーナーたちの秘められたストーリーまでをも抱擁している。
NANZUKA GALLERYの約3年ぶりとなるHAROSHI個展にて、その無数の物語と作品たちを前に、自身もスケートボードと共に少年期を過ごしたAMBUSH®︎ CEO VERBALは、顔をほころばせながら話し始めた。スケートボーディングを通して培われた彼らのクリエイティビティ、人との繋がり、スケートボーディングの魅力とは?

w
w



VERBAL:HAROSHIさんの作品はスカルプチャーも平面も全部好きなんですが、やっぱり手法に感動してしまいます。僕は昔スケーターだったから、昔のシェイプのデッキを見ると「うわー!懐かしいな」って思うし、あんなに人生に寄り添っていたものをメディアとして使って、その一つ一つやレイアウトにも意味とセンスがあるから。しかも、他の人が似たようなことしても「それHAROSHIさんじゃん」ってなっちゃうくらい、one and onlyな存在。
HAROSHI:恐縮です(笑)。僕はVERBALさんの音楽を聴いてたから、会食で初めて会った時は率直に「芸能人だ!」って緊張してたんです。でも後々スケートやってたって聞いて、一気に心の距離が近くなりました。
VERBAL:(笑)。僕はストリートスケーターだったんですけど、当時めちゃめちゃ有名で流行っていたという単純な理由で、最初の板はTony Hawkのホークスカルが描かれた、Extra Toughっていうデッキを原宿のSTORMYで買ったのがデビューです。そこから、Mark GonzalesやNeil Blender、John Luceroのノーズが短かった時の板とか、Jason Jesseeとかを跨いで使っていました。スケートボードって、アンチシステムというか、既存のものに対して”Why?”って訴えかけるフィロソフィーがあるから、そこに惹かれて始めたのかもしれないです。
HAROSHI:あと、不良の嗜み的なところもありましたよね。僕は、隣の中学の不良達が、突然DogtownとかSuicidal TendenciesのTシャツを着てバンダナを巻き始めたときに、「あれ?なんかかっこいいのかもしれない」っていう見た目から入ったんです。僕は中、高で軟式テニスをめちゃくちゃ本気でやってた人間なので、不良に興味があったわけじゃないんですけど、ファッションとセットでスケートボードが自分の中に入ってきました。当時最初に好きになったのはChristian Hosoiですね。あと、John Cardielとか、Tony Trujilloとか。スケートボード始めますって決めるの、勇気要りませんでしたか?

w


 

s







 


VERBAL:僕は後から気づいたタイプです(笑)。海外のスケーターを見てやりたいなと思ったんで、近所の空き地にいた地元のスケーターたちに、混ぜてくださいって言ったんですよ。そしたら「お前どこ中だよ?」みたいなノリで(笑)。僕はインターナショナルスクールだったので、地元の中学校同士のそういうの全然わかんなかったんですが、いつもいるからいいよって混ぜてくれて。そこで不良文化とか、敬語の使い方に気がつきましたね(笑)。みんなでスケボーしてると原付で誰かが来て、「今どこどこで喧嘩やってるぜ!」って言われたら、全員が板持ってファ!って消える、みたいな(笑)。で、取り残された僕が、「え、このランプ僕が片付けるの?」って(笑)。
HAROSHI:(笑)わかります。でもスケート好きな奴らって、それだけで仲間というか、スケートボードって振り幅広いと思うんです。今でも、刺青だらけでボウルを滑ってるおじさんもいれば、堀米くんみたいにクリーンでめちゃくちゃ上手い子もいて、両方とも評価されるし居場所があるんですよね。人種も関係ないし、実際海外のスケートスポットに行くと、ほぼ全部の人種がいるっていう。
VERBAL:そうですよね。お金持ちじゃないとできないっていうわけでもないし。すごくinclusiveですよね。僕はスケートを始めたのが1986年くらいなんですが、Tony Hawk然り、Mark Gonzales然り、当時の有名なスケーターは今でも人気ですよね。そしてその頃からのスケートボードの根本にある、“question the status quo”みたいな、現状に疑問を抱く的な精神って、今でも若者文化に評価されていると思うんです。HAROSHIさんは、どうして他のエクストリームスポーツではなく、スケートボーディングがここまで時代を超えて若者にも人気なのだと思いますか?

a



 

s




 

s




 

w



 

s



 

HAROSHI:スケートボードのかっこよさって、色褪せないし、写真で見ても超かっこいいじゃないっですか。それって僕がスケートボードが好きだから色眼鏡で見ているのかもしれないですけど。でも確かに言えるのが、スケートとアートやファッションや音楽が、ものすごく連動しているからだと思うんです。アートもファッションも音楽も、若者の興味の中心だから。スケートってデッキにめちゃくちゃかっこいいアートが描いてあって、しかもそれが飾れたりもするじゃないですか。BMXのフレームやインラインスケートに何か描いてあったとしても、なかなか飾らないですよね。そこは他のエクストリームスポーツとの大きな違いだと思います。
VERBAL:確かに!デッキはキャンバスになりますもんね。
HAROSHI:そうなんですよ。アートが描かれたデッキを持って街に出れば、ファッションと同じように自己表現や主張の1つになるから。
VERBAL:しかも、スケートボードをしてた人たちって、アーティスト、俳優、デザイナー、家具職人とか、今でもクリエイティブなことをしている人が多いですよね。
HAROSHI:そうですね。スケーターって、作ったり考えたりすることが大前提で、特にストリートスケートは、街でどう楽しむかっていう生き方をしてますもんね。縁石でノーズスライドしようとか、ステアをどうやって攻められるかとか。
VERBAL:そうですね。街にあるものに対してクリエイティブになることが、その先にも繋がるのかも。

s



 



HAROSHI:スケートビデオやスケートメディアで音楽にも触れますしね。アートにも音楽にもファションにも繋がる。少年だったLance Mountainが、Suicidal TendenciesのTシャツのアートワークを描いてたっていう話もめちゃくちゃアツいなって思いますし、Marc GonzalesもNeil Blenderも、当時のデッキを自分で描いたりしてますもんね。そう考えると、昔も今も、若者がスケートボードに惹かれて、彼ら自身もクリエイティブになるのは自然な感じがします。
VERBAL:そうですよね。Neil Blenderで思い出したんですけど、僕、高校生の頃にRageみたいなバンドをやってたんです。僕は歌えないからラップしてたんですけど、メンバーは、ヘビメタしか聴いていないギタリストとベーシスト、あと、m-floのTakuがドラムを叩いてました。その時のデモテープ、僕がイラスト描いてたんですけど、完全にNeil Blenderに影響されまくった絵でしたね(笑)。
HAROSHI:そのバンドめちゃくちゃ良さそうですね。ミクスチャーの走りみたいです。今度曲聞かせてください(笑)!

s

Images: Kenta Iriguchi

Text: Saori Ohara 

RECOMMENDED PRODUCTS: