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シュールな世界観:ZHONG LIN

親密なポートレートから自然体のクロースアップまで、別世界のオーラを放つ写真を撮るフォトグラファー、リン・ゾング。マレーシアに生まれ、現在では台湾を拠点としているリンは、その素晴らしく、シュールで、官能的なスタイルで知られている。独学のフォトグラファーとしての活動、彼女の子供時代、クリエイティブプロセスとインスピレーションについて話を聞いた。

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#172 #Ringbuoy | Photograph Zhong Lin

目から芽生える植物、花の茎が刺さった手首、生地で上品に閉じ込められた身体。一度踏み入れたら目を逸らせられない、リンの夢のような世界観。大胆で繊細でありながら、神秘的で魅惑的な、鮮やかな活気に満ちたリンの作品は目の保養である。
大学時代に白黒フィルムの現像方法を学んだことをきっかけに、写真を撮ることに興味を持ち始めた独学の写真家であるリン。それ以来、独特なスタイルでファッション界で知られるようになり、ハーパーズ・バザー、ヴァニティ・フェア、Wコリア、ブリティッシュ・ヴォーグなどにその実力が取り上げられた。
多文化な育ちから影響を受けたリンの豊かな想像力が映し出されている写真たちは、独特なスタイルと多様なインスピレーションを示している。様々な異文化が寄せ集められたマレーシアで育った彼女は、幼い頃からあらゆる国の言語、食べ物、アート、映画、音楽にさらされたことによって、言葉で言い表せられない跡が心に残され、自身の作品に多大な影響を与えたと語る。
リンの写真の中でも、特に深紅で飽和した写真らは映画のような雰囲気を醸し出している。香港のウォン・カーウァイの映画のワンシーンのように見える官能的な色合いを取り入れるリンは、若い頃毎週父親と一緒に映画館に通っていたとのこと。「子供の頃は常に映画製作に魅了され、(自分の)想像力を働かせることに喜びを感じることがよくありました」とメールインタビューで述べたリン。「多くありすぎて一つのインスピレーションを特定することはできませんが、間違いなく好きな映画やアートから無意識的にインスピレーションを得ています。」
多くの場合、花、昆虫、動物、果物などの自然の要素を予期しない方法で統合するリンの作品。いつも身近に持っているカメラに加え、彼女は自分の直感に頼って、クリエイティブプロセスを自分の中で導いていると説明した。

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                                                                                                                     #349 #Pulse | Photograph Zhong Lin                                                                                                                    #318 #Firefly | Photograph Zhong Lin

昨年、パンデミック関連の旅行制限が施行され始めた後、リンは台湾で足止められ、仕事のために旅することができない状態に。それに応えて彼女は、一年間通して毎日一作撮影して共有する「プロジェクト365」という自身へのチャレンジを開始した。「何もないところから何かを始めることの意味を再発見したい。制限なし、境界なし、定義なし」と彼女は2020年4月に自身のインスタグラム投稿で発表した。
「私は創造性に正しいことも悪いこともないことを学びました。ビジョンを持って、私と共に旅に出て、まだ名付けられていない作品に是非タイトルを付けてみてください。」とリンは投稿で続いて述べた。「このプロジェクトを通して、私は国境を越え、さまざまな角度や視点から投稿し、自分のクリエイティビティを磨く試みになります。」
台湾で完成させたプロジェクトは成功しただけでなく、絶賛的な評価を得る結果となった。花と融合した不気味な顔のクローズアップから、自然の風景の中で戯れる女性達の印象的なシーンまで、画像のコレクションは、彼女の周りの状況がどのように変化しても、変わらない献身的で創造的でオープンマインドな彼女の考えを現している。
以下では、リンの写真家としてのキャリアの始まりのきっかけ、本人が頼りにしているツール、お気に入りのカメラについてまで語ってもらった。

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#Blow | Photograph Zhong Lin

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#363 #Goretex | Photograph Zhong Lin

最初にカメラを手に取って意識的に写真を撮り始めたのはいつですか?
初めてカメラを手に取ったのがいつかは正確に覚えていませんが、初めての写真を撮った瞬間の感覚は覚えています。すべて大学時代に白黒フィルムを現像するプロセスに魅了されたことから始まりました。昔から私は創作が大好きで、その当時アクセスできる媒体が写真だったのです。
育ち、出身地、そして現在の仕事に大きな影響を与えたものについて教えてください。
生まれと育ちはマレーシアです。私の故郷は多民族の場所で、みんな毎日お互いの文化の食べ物、アート、音楽に触れ合っているため、あらゆる文化が自然と私の一部になりました。一般的なシナリオでは、ハリウッド映画を後ろで流し、インド音楽を聴きながら、マレー料理を食べ、家族と北京語で会話する、という感じです。私の両親は両方とも異なる言語で教育を受けていたため、私はオープンマインドな環境で育ちました。若い頃から偏見がなく、すべての文化と新しい物事をスポンジのように吸収していました。これらすべてが、私が作成するアートの一部となっています。

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Left & Right: #365 | Photograph Zhong Lin

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モチベーションの元となるものは?
モチベーションとインスピレーションになる一つの物又は人をピンポイントで特定するのは難しいですが、不気味で神秘的な要素に引き寄せられる傾向があります。
特にインスピレーションを得てきた映画又はアート作品はありますか?
幼い頃、父が毎週映画館に連れて行ってくれていました。マレーシアは異文化が豊富な国で、私はさまざまな言語、形、スタイルの映画に目を向けられました。子供の頃、私は常に映画制作に魅了されており、想像力を働かせることに喜びを感じることがよくありました。多くありすぎて一つのインスピレーションを特定することはできませんが、確実に好きな映画やアートから無意識的にインスピレーションを得ています。

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#350 #Sashimi | Photograph Zhong Lin


 

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Left: The Perfect Magazine | Photograph Zhong Lin - Right: #345 | Photograph Zhong Lin

あなたにとって欠かせないツールは?
カメラと直感。どんなに一流の機材を持っていて撮影の準備ができていても、予測できない瞬間に遭遇したときは、状況を救うために勇気を出して行動するのは自分次第です。
お気に入りのカメラは?
使い捨てカメラですかね。焦点を当ててボタンを押すだけなので技術的なスキルや複雑な機器など必要ないから。シンプルで簡単に持ち歩けて便利なので、私は旅行中や特別な日に使うのがとても好きです。時々しばらくの間、数ヶ月あるいは一年間ほどフィルムを現像せず保管し、忘れそうな頃に現像してサプライズ要素を楽しんでいます。個人的には、使い捨てカメラの美しいところは、予測できない意外性です。欠点まで美しく見えるんです。ある意味人生と似ているところがあるかもしれません。

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Left: Portrait | Photograph Zhong Lin - Right: #332 #CouchPotato| Photograph Zhong Lin

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Text : Charmaine Li

Images : Zhong Lin

Translated by : Aoi Sasaki 

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