草月会館にある3段の階段状のイサム・ノグチの屋内石庭は、光と影、水と石が交錯する類いまれな空間です。1978年、いけばな草月流の創始者、勅使河原蒼風の依頼で、時代に先駆けた「プラザ」というコンセプトに基づき、「天国」と名付けられた広場が完成しました。
この石庭は、花崗岩の表面に様々に変化する質感が彫り込まれた控えめながら複雑なデザインで、手による有機的な造形と機械によるシャープで直線的な造形が共存しています。ここでは、水、光、空間が調和し、お互いを高め合うよう深い思慮を重ね、明確に表現されています。
今回初めてAMBUSH® AUTUMN / WINTER 2021 MEN’S + WOMEN’S COLLECTION のウェア、ジュエリー、アクセサリーなどが、ノグチの螺旋状の陶器の彫刻と繊細な水の流れが絡み合うこの空間に織り合わされ、新しい世界をつくりました。
花崗岩の段を伝って水が流れ落ち、AMBUSH®のコート、レザーバッグ、ブーツなどが石の彫刻の上に置かれ、溢れる光の中でジュエリーが輝いています。現代的なデザインと彫刻的な建築が調和した、稀に見る完璧な組み合わせです。
「花は、いけたら、花でなくなるのだ。いけたら、花は、「人になるのだ」
Sofu Teshigahara
AMBUSH® AUTUMN / WINTER 2021
MEN’S + WOMEN’S COLLECTION PRESENTATION
Location: Sogetsu Plaza, Tokyo, Japan
Images: Koji Ueda
Text: Joanna Kawecki