私たちは、一変してしまった世界に生きています。今やあらゆるところで目にするマスクは、時代の象徴であり、私たちの良心や信念の表れでもあります。比喩的に言えば、人々は何世紀にもわたり仮面(マスク)を被ってきました––落ち着いた自信の奥に図太さを、親しげな様子の奥に嫉妬を包み隠して。人間にとっては当たり前のことかもしれません。今、私たちの目にはほんの少しの真実しか見えません。でもマスクは、私たちがここに至るまでの長い道のりの目に見える指標でもあります。それはお守りとして、折檻の道具として、エメラルドの破片をよける防護具としてなど、様々な用途にも使われてきました。マスクは社会のなかで新たな関連性を見出し、不測の事態や来るべき時代のために必然的なスタイルのひとつになりつつある、贅沢なアクセサリーなのです。








Location : Tokyo, Japan
Photography : Toshio Ohno
HMU : Kazunori Miyasaka
Talent : URA, YU, Kennedy
Editor : Joanna Kawecki